リスティング広告で完全一致・フレーズ一致・部分一致はどう使いわける?
デジタルマーケティング
2023.03.17
リスティング広告を運用する際に完全一致を使うのか、フレーズ一致がいいのか、それとも部分一致が最適なのか悩む人が多いと思います。それぞれメリットとデメリットがあるため、「必ず○○一致を使うべき」という結論は出せません。
そこでこの記事では完全一致・フレーズ一致・部分一致のメリットとデメリット、さらに効果的な活用法について解説します。
リスティング広告におけるマッチタイプとは
リスティング広告におけるマッチタイプには、完全一致・フレーズ一致・部分一致の3つがあります。完全一致は検索語句が登録したキーワードと同じ意味または意図を含んでいる場合に広告を配信します。
一方フレーズ一致は、検索した語句が登録したキーワードの意味を含んでいる場合に広告が配信される仕組みです。部分一致は検索語句が登録されているキーワードに関連していれば広告を配信します。
これら3つのマッチタイプを使い分けて広告配信をすることで、費用に見合った効果が見られる広告となります。
完全一致・フレーズ一致・部分一致の違い
具体的にこれらの3つのマッチタイプにはどのような違いがあるのでしょうか。その違いとは登録キーワードとの一致率です。完全一致が最も高い一致率で、部分一致が最も低くなります。
つまり同じキーワードを登録していても、完全一致は広告配信される可能性が最も低くなり、部分一致は高くなるわけです。ユーザーを絞って配信したい場合は完全一致が最も効率的で、多くのユーザーに配信したいのであれば部分一致を採用する必要があります。
部分一致とフレーズ一致は混同されがちですが、部分一致は、登録したキーワードの類義語や関連するキーワードでも広告配信されるという違いがあります。
各マッチタイプのメリットとデメリットは?
それぞれのマッチタイプにはメリットとデメリットがあります。ここでは各マッチタイプのメリットとデメリットについて解説します。
完全一致を使うメリットとデメリット
完全一致を使うメリットとしては、登録しているキーワードと関連性の少ないキーワードを除外できるため、コンバージョン率が高くなることです。一方、キーワード選定を適切に行わないと、成果につながらないというデメリットがあるのもたしかです。そのため完全一致を使う場合、とくにキーワード選定が重要になります。
フレーズ一致を使うメリットとデメリット
フレーズ一致も完全一致ほどではありませんが、アプローチしたいユーザーを絞り込むことが可能です。デメリットはユーザーを絞り込みすぎて、広告表示の回数が少なくなり、結果としてコンバージョン数が少なくなることです。
部分一致を使うメリットとデメリット
部分一致は関連するキーワードに対して広告が表示されるため、想定していなかった隠れキーワードを見つけられます。そうしたコンバージョンにつながる可能性が高いキーワードを発見できるメリットがあります。
一方デメリットとしては、サービスや商品を購入する予定のないユーザーにまで広告が表示される点です。こうした層が広告をクリックすることで、CPAの悪化する可能性が高いです。費用対効果の悪い可能性があるのはデメリットになるでしょう。
各マッチタイプの効果的な活用法とは
各マッチタイプのメリットとデメリットについて先ほど解説しました。ここでは各マッチタイプの効果的な活用法について解説します。
完全一致の効果的な活用法
完全一致は、キーワードが1つの単語の場合に効果的に活用できます。いわゆるビックキーワードの場合、完全一致で設定しないと、関連性の低いユーザーに広告表示される可能性が高いです。もちろん完全一致を設定したとしても、設定したキーワード以外に広告が表示される可能性はあるので、定期的にキーワードを見直す必要があります。
また予算が少ない場合も完全一致を使うのが良いです。フレーズ一致や部分一致を使うと関連性の低いユーザーにも広告が配信されるため、予算をすぐに使い切ってしまいます。もちろん完全一致のみだとキーワードの取りこぼしもあるので、ある程度フレーズ一致の組み合わせが必要となるでしょう。
フレーズ一致の効果的な活用法
フレーズ一致は、店舗ビジネスでエリアを絞ったキーワードを使う場合に有効です。たとえば「スポーツジム 品川」とした場合、その地域のキーワードを網羅できるため、取りこぼしが少なくなります。
また除外キーワードを使えるときはフレーズ一致が有効です。ある程度キーワードに関連する広告を表示しつつ、必要のないキーワードを除外設定します。たとえば「サービス名 類似サービス」のように、別のサービスを検討している人に対して、広告を表示しても無駄になるでしょう。
部分一致の効果的な活用法
部分一致を使うのは、キーワードを絞り込めていない場合と絞り込めている場合です。キーワードを絞り込めていない場合、いったん部分一致にすることで、想定していないキーワードが見つかる場合もあります。キーワードが見つかった後に、フレーズ一致や完全一致を使うのが良いでしょう。
またキーワードが絞り込めている場合、たとえば3語以上のキーワードで広告配信する場合は部分一致が有効です。3語以上のキーワードであれば、検索意図も明確なため、関連性のないユーザーに広告配信される可能性は低いでしょう。
データを見てマッチタイプを見直そう
ここまでリスティング広告における完全一致・フレーズ一致・部分一致のメリットとデメリット、活用法について解説してきました。それぞれのマッチタイプのメリットをうまく組み合わせて、最適な広告配信ができるように工夫していきましょう。
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