いまさら聞けないWEBマーケティングで抑えておくべき評価指標10選

デジタルマーケティング

2023.11.15

いまさら聞けないWEBマーケティングで抑えておくべき評価指標10選

WEBマーケティングを成功させるには、マーケティング施策に対する定量的な評価指標(KPI)を理解し、適切に設定することが必要不可欠です。本記事では、WEBマーケティングにおける評価指標についてわかりやすく解説していきます。

評価指標の役割と重要性、KPIとKGI(主要目標評価指標)の関係、評価指標の設定方法などを解説し、最後に主要な評価指標10選について簡単に紹介していきます。

WEBマーケティングにおける評価指標

WEBマーケティングは、現代のビジネスにおいて必要不可欠な戦略となりました。しかし上手く活用するためには、実行したマーケティング施策の効果を評価し、最適化していく必要があります。そのための重要な評価指標が「KPI(Key Performance Indicator)」です。

評価指標の役割と重要性

KPIは、マーケティング活動の成果を測定し、成功を定量的に評価するための指標です。これらの指標は、マーケティングの戦略や目標を達成するために必要不可欠です。

具体的な役割と重要性は以下の通りです:

  • 成果の評価:KPIはマーケティング活動がどれだけ成功しているかを示す指標であり、成果の評価に役立ちます。これにより、何が機能しているか、何が改善の余地があるかを特定できます。
  • 方向性の示唆:KPIは目標達成に向けた進捗を示すため、組織やチームに方向性を提供します。これにより、戦略を適切に修正し、目標に向かって進むための行動計画を策定できます。
  • データに基づく意思決定:マーケティング活動を成功させるためには、データに基づいた意思決定が重要です。KPIはデータを提供し、戦略の最適化に必要な情報を提供します。
  • 組織内の共通言語:KPIは組織内で共通の言語を提供し、異なる部門やステークホルダー間でコミュニケーションを円滑にします。組織全体が同じ目標に向かって協力するために設定すべき項目です。

WEBマーケティングにおけるKPIは、目標達成に向けて進むための道しるべです。次に、KPIと関連の深い「KGI」について、それぞれを対比しながら解説していきます。

KPIとKGI

WEBマーケティングにおいて、評価指標のKPI(Key Performance Indicator)と、さらに上位のゴールであるKGI(Key Goal Indicator)は密接に関連しています。これらの略語はしばしばWEBマーケティングにおいて使われますが、それぞれの意味と役割を理解し、設定・改善していくことが重要です。

KPI(Key Performance Indicator)

KPIは「主要業績評価指標」などと訳されます。WEBマーケティングにおいては、特定の数値項目に対して目標値を設定し、評価するための指標です。KPIは通常、具体的な数値で表され、マーケティング戦略の効果を定量的に評価するのに役立ちます。

KPIを設定する際には以下の点に注意しましょう。

  • 具体的な数値指標:KPIは具体的な数値や割合で表され、WEBマーケティングの効果を定量的に評価します。例えば、PV数、CTR(クリック率)、コンバージョン率などがあります。
  • 組織の目標に合致:KPIは組織やプロジェクトの主要な目標や戦略に合致して設定されます。達成すべき組織目標に寄与し、成果を定量的に測定するための基準となります。
  • リアルタイム分析:WEBマーケティングではリアルタイムのデータ分析が可能です。WEB分析ツールを使用して、広告キャンペーンの進行中にデータを監視し、必要に応じて調整できます。これにより、PDCAサイクルでの素早い対策と改善が可能です。

KGI(Key Goal Indicator)

KGIは「主要目標評価指標」などと訳されます。経営戦略やビジョンに向けた大局的な目標を評価するための指標です。KGIは、組織全体の成功や健全性を測定するのに役立ち、KPIの上位目標として設定されます。通常は最初にKGIが設定され、その達成に寄与するように、ゴールを分割してKPIを設定していきます。

KGIの特徴は以下の通りです:

  • 戦略的で長期的:KGIは組織の戦略や長期的な目標に関連しています。これらの目標は、数年または数十年にわたるビジョンを実現するために設定されます。
  • 指標の階層構造:KGIは複数のKPIを組み合わせて評価されるため、組織における大局的な成功指標を示します。
  • 組織全体に影響:KGIは組織全体の健全性や成長に影響を与えるため、経営陣やステークホルダーにとって重要な指標です。

KPIとKGIは連動しており、KPIの達成がKGIの実現に貢献します。例えば、KPIとしてWEBサイトの訪問者数を設定する場合、これは組織のKGIである市場シェア拡大や収益増加に寄与します。KPIは具体的な行動と戦術に関連し、KGIは組織の長期的なビジョンと戦略に関連しています。両方を適切に設定し、組織の成功に向けて前進するのに役立てていきましょう。

評価指標の設定

WEBマーケティングにおける評価指標(KPI)の設定は、施策を成功させるための基本ステップです。この章では、KPIの基本概念と設定プロセスについて解説します。

KPIの基本概念

KPを設定する際には、「SMART」というフレームワークに沿って設定することが重要です。SMARTとは以下の各項目の頭文字を取ったフレームワークです。

  • 具体的(Specific):KPIは具体的で明確な目標を設定する必要があります。例えば、WEBサイトの訪問者数や特定のページへのクリック数など、具体的な数値目標を設定します。
  • 計測可能(Measurable):KPIは計測可能でなければなりません。つまり、実際のデータを使用して進捗を測定できる必要があります。分析ツールや広告プラットフォームのデータを活用して計測できる指標が適しています。
  • 達成可能(Achievable):設定するKPIは達成可能である必要があります。過度に高い目標を設定すると、モチベーションの低下や失望感を招く可能性があるため、現実的な目標を設けましょう。
  • 関連性(Relevant):KPIはマーケティング戦略やビジョンに関連している必要があります。設定したKPIが、組織のビジョンやKGIに貢献することを確認しましょう。
  • 明確な期限(Time-bound):KPIには期限を設定しましょう。期間を指定することで、成果の評価が可能となり、目標の達成状況を確認できます。

KPIの設定プロセス

KPIの設定は以下のステップに従うと効果的です。

ステップ1:目標の明確化
最初に、どのような目標を達成したいのかを明確にしましょう。例えば、売上の増加、WEBサイトの訪問者数の増加、リードの獲得などの目標が考えられます。

ステップ2:KPIの選定
次に、目標を達成するために必要なKPIを選定します。例えば、売上増加の目標を達成するためには、WEBサイトの訪問者数やコンバージョン率が重要なKPIとなるでしょう。

ステップ3:KPIの具体的な数値設定
選定したKPIに具体的な数値目標を設定します。例えば、WEBサイトの訪問者数を月間で100%増加させるといった具体的な数値目標を設けます。

ステップ4:データの収集方法
KPIを計測・評価するためのデータ収集方法を確立しましょう。分析ツールや広告プラットフォームからデータを収集し、KPIの進捗を追跡します。

ステップ5:モニタリングと改善
KPIの進捗を定期的にモニタリングし、目標達成に向けて必要な調整や改善を行います。KPIの進捗がよくない場合、広告戦略を見直しましょう。

ステップ6:レポーティング
最後に、KPIの進捗と結果を報告しましょう。ステークホルダーや組織内の関係者に対して、KPIの達成状況を共有し、透明性を確保します。

KPIの適切な設定と設定プロセスに従うことで、WEBマーケティングの成果を定量的に評価し、戦略を改善するためのデータ駆動型アプローチを確立できます。

評価指標の運用

KPIを設定するだけでなく、適切に運用することが成功の鍵です。この章では、KPIの運用に焦点を当て、KPIの進捗管理、レポーティング、データの可視化などについて説明します。

KPIの進捗管理

KPIの運用は、定期的な進捗管理から始まります。以下はKPIの進捗を管理する際のポイントです。

  • 定期的なMTG:KPIの進捗を定期的にチェックしましょう。月次、週次、あるいはデイリーの進捗MTGを行い、目標達成に向けて進展しているか確認します。
  • データの追跡:KPIを計測・評価するためのデータを追跡し、必要に応じて調整を行います。分析ツールや広告プラットフォームのダッシュボードを活用しましょう。
  • 進捗報告:チームや上司、関係者にKPIの進捗を報告しましょう。透明性を保ち、チーム全体がKPI達成に向けて協力できるようにしましょう。

レポーティングとデータの可視化

KPIの結果や進捗をわかりやすく伝えるために、レポーティングとデータの可視化が重要です。

  • レポートの作成:KPIに関するレポートを定期的に作成しましょう。レポートはKPIの達成状況、変化、トレンドなどを含むべきです。
  • 可視化ツールの活用:グラフ、チャート、ダッシュボードなどの可視化ツールを活用して、データを視覚的に表現しましょう。これにより、データの理解が容易になり、運用工数を削減することもできます。
  • 重要な示唆の強調:ダッシュボードの数値を単純に報告するだけでなく、重要な洞察や示唆を抽出しましょう。チームにおける議論を活発化させることにつながります。
  • 定期的な共有:レポートとデータの可視化は、定期的に関係者と共有しましょう。共有イベントやミーティングを通じて、チームや上司とデータを共有し、戦略の合意形成を行います。

適切な進捗管理とデータの可視化を通じて、KPIの運用が円滑に進行し、戦略の改善と成果の最大化が実現できます。

主要な評価指標10選

WEBマーケティングにおけるKPIにはさまざまな指標がありますが、特に基本的な10の指標を紹介します。まずはこれらの指標を正しく理解し、運用することで、より効果的なWEBマーケティング、広告戦略へと最適化していきましょう。

①PV数

PV数は、ユーザーがWEBサイトやランディングページ(LP)に訪れた回数を示す指標です。WEBサイトの人気やコンテンツの魅力を評価するのに役立ちます。各ページ、コンテンツのPV数を比較し、自社のターゲットユーザーにどのようなコンテンツが刺さっているのか、刺さっていないのかを判断する材料にしましょう。

②CTR(クリック率)

CTRは、広告やコンテンツのクリック数を広告の表示回数で割った値で、広告の効果やコンテンツの魅力を測定します。CTRが高いほど、コンバージョンの可能性が高まります。広告の入札戦略によっても変動するので注意が必要です。

③CVR(コンバージョン率)

CVRは、WEBサイトを訪問したユーザーが、最終的なアクション(購入、登録、問い合わせなど)まで到達した割合を示します。CVRが低い場合はせっかく自社のサイトにユーザーが来ているのに、最終的なアクションに至っていないことを意味するので、サイトの導線やコンテンツの改善が必要です。

④CPA(顧客獲得単価)

CPAは、新規顧客を獲得するためにかかっている広告費用を示す指標です。CPAが低いと、広告キャンペーンによって効果的に新規顧客を獲得できていることを意味します。この項目も入札戦略によって変動があるので注視しておくべきでしょう。

⑤ROAS(広告費用対効果)

ROASは、広告費用に対して得られる売上効果を示す指標です。広告を通して得られた売上を、広告にかかった費用で割ることで算出できます。ROASが高いと費用対効果が高い広告であることがわかります。

⑥ROI(投資収益率)

ROIは、投資に対する利益を示す指標です。こちらの指標により、WEB広告やマーケティング活動に投じた費用に対して得られる利益を評価できます。ROIの数値を改善し、投資効果の高いWEBマーケティング活動を心掛けましょう。

⑦顧客平均単価

顧客平均単価は、1人あたりの顧客から得られる平均売上を示す指標です。PV数やCVRだけでなく、この指標を向上させることで全体の収益増加につながります。あくまで平均値なので、全体の中で突出して売上の高いユーザーがいないか注意が必要です。

⑧LTV(顧客生涯価値)

LTVは、1人の顧客が自社のサービスを契約してから解約するまでの期間に、自社がどれだけの収益を得られるかを示す指標です。LTVを向上させることは、長期的な収益の最大化につながります。

⑨直帰率

直帰率は、WEBサイトにユーザーが訪れた際、別のページに遷移することなくサイトから退出した割合を示します。直帰率が高い場合は、ページに記載されている内容が、ユーザーが期待する情報にマッチしていない可能性が高いです。

⑩離脱率

離脱率は、あるページにおいて、ユーザーがそのページでWEBサイトから退出した割合を示します。高い離脱率は、コンテンツやユーザーエクスペリエンスの改善が必要であることを示します。

これらの基本的な評価指標は、WEB広告やデジタルマーケティング戦略の成功を評価し、最適化するための最初の一歩として役立ちます。それぞれの指標を適切に理解し、広告戦略の改善に活用しましょう。

まとめ

KPIは、WEB広告やマーケティング戦略の成功に必要不可欠です。評価指標を正しく理解し、選択、運用することはビジネスの成功への近道となります。適切な指標を活用し、戦略の改善を継続的に行うことで、成果を最大化し、目標達成に近づけるでしょう。組織の成長と成功に向けて、これらの評価指標を最大限活用しましょう。

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