Criteo(クリテオ)広告とは?Criteo広告の特徴と導入する際のポイントについて解説

デジタルマーケティング

2024.08.27

Criteo(クリテオ)広告とは?Criteo広告の特徴と導入する際のポイントについて解説

Criteo広告をご存じでしょうか。クリテオ広告はネット広告を配信している会社の名前からきており、日本でも導入している企業が多くあります。

日本のインターネットユーザーの92%がクリテオ広告を目にしたと言われており、リーチに関して言えば、Googleディスプレイネットワークについで2位となっています。

ではCriteo広告とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、Criteo広告の特徴とメリットだけでなく、導入の仕方やポイントについて解説します。

Criteo(クリテオ)広告とは

Criteo(クリテオ)広告とは、Criteo社が提供しているダイナミックリターゲティング広告です。Criteoは、ユーザーの行動データを分析し、パーソナライズされた広告を表示することが可能です。

たとえば、ある商品を検索したり、ウェブサイトを訪れたりしたユーザーに対して、その商品に関連する広告を表示できます。

Criteo広告の特徴は、リターゲティングと呼ばれる手法を用いています。リターゲティングは、ユーザーが特定のウェブサイトを訪れたり、特定の行動をとったりした場合に、そのユーザーに対して広告を表示することです。これにより、ユーザーの興味やニーズに合わせた広告を効果的に配信できます。

Criteo広告の特徴

Criteo広告には以下のような特徴があります。

広告バナーが自動で作成される

Criteo広告の特徴は、まずAIによって自動で広告バナーが作成されることです。通常の広告は、デザイナーやクリエイターが作成しますが、Criteo広告では自動的にバナーが生成されます。

これにより、手間や時間をかけずに効果的な広告を作成できます。17兆通りの組み合わせがあると言われており、人気の理由のひとつです。

AIが広告配信を最適化する

Criteo広告の特徴は、そのパーソナライズされた広告配信です。ユーザーが過去にウェブサイトを訪れたり、特定の商品を検索したりした場合、クリテオはそれにもとづいて広告を表示します。

たとえば、あなたが最近スニーカーを検索した場合、Criteo広告はスニーカーの広告を表示する可能性があります。

このようなパーソナライズされた広告は、広告主にとっても効果的です。ユーザーの関心を引きつけ、購買意欲を高められます。

Yahoo!に自動で広告を入札して配信してくれる

Criteo広告は、自動的にYahoo!に広告を入札し、配信してくれる便利なツールです。そのため、Criteo広告を利用すると、企業は自社の広告をYahoo!に掲載するために入札する必要がありません。

Criteo広告のプロダクトの種類

Criteo広告のプロダクトには、以下のような種類があります。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、インターネット上でよく目にする広告のことです。あるウェブサイトを訪れた際に、そのウェブサイトに関連する広告が他のウェブサイトでも表示されることがありますよね。それがリターゲティング広告です。

リターゲティング広告は、ウェブサイトの訪問者に対して、興味を持っている商品やサービスを再度アピールするために使われます。たとえば、あるオンラインショップのウェブサイトを訪れた人には、そのショップの広告が他のウェブサイトでも表示されることがあります。

この広告の特徴は、訪問者の興味や行動履歴にもとづいてターゲティングされることです。つまり、過去の行動や興味にもとづいて、より関連性の高い広告を表示してくれます。

カスタマーアクイジション(CCA)

Criteo広告のカスタマーアクイジション(CCA)は、Criteoという広告プラットフォームが提供するサービスの一つです。このサービスは、企業が新しい顧客を獲得するために利用することが可能です。

CCAを利用すると、企業は自社の商品やサービスに関心を持っている潜在的な顧客に対して、効果的な広告を配信できます。

Criteo広告では、大量のデータを分析して、顧客の興味や購買履歴などを把握し、スコアリングを作成します。

スコアリングは購入意欲の高さでユーザーを分けたもので、スコアリングにもとづいて、購入する見込みの高い商品やサービスの広告を新規顧客に届けるようになるわけです。

コンテクスチュアル広告

コンテクスチュアル広告は、cookieに依存しない広告配信の方法です。ユーザーが特定のキーワードを検索したり、特定のコンテンツを閲覧したりすると、その情報をもとに広告が表示されます。

たとえば、ある人が旅行に関する情報を検索した場合、旅行会社やホテルの広告が表示されます。

オーディエンスマッチ(CAM)

オーディエンスマッチは、過去に購入歴があって長期間サイトにアクセスしていないユーザーにアプローチできる広告配信方法です。

過去に登録されたメールアドレスの情報をもとに、複数のチャネルを通して、新商品やセール情報を表示して再訪問を促します。

リテールメディア

Criteo(クリテオ)が力を入れているのがリテールメディアで、小売業者とCriteoが保有するデータを使って、広告配信を最適化する仕組みです。

リテールメディアを活用することで、小売業者のEコマースやまたはブランドが提供するアプリに広告が配信されます。

日本でもリテールメディア市場は右肩上がりで成長すると考えられており、家電量販店やドラックストアなどで導入されています。

動画広告

動画広告は、Criteo広告のオーディエンスと自社の顧客データと組み合わせて、広告配信をします。

またさまざまな動画フォーマットに対応しており、より興味関心の高い新規顧客へアプローチできます。

アプリ広告

アプリ広告はインストールやインストール後のユーザーの定着をサポートする広告です。アプリのユーザーに適した広告を配信することで、エンゲージメントを促すことが可能です。

さらに新機能や期間限定のプロモーションを行うことで、アプリの利用を辞めてしまったユーザーにアプローチできます。

オムニチャネル

オムニチャネルとは、顧客が複数のチャネルを通じてシームレスに商品を購入できるという販売手法です。

従来の小売業では、店舗で商品を購入するか、オンラインショッピングで商品を購入するかの2つの選択肢がありました。しかし、オムニチャネルでは、「店舗」「ウェブサイト」「モバイルアプリ」など、複数のチャネルを統合し、顧客が自由に商品を選び、購入できます。

Criteoのオムニチャネルは、位置データとユーザーの興味関心をもとに、潜在顧客へもアプローチが可能となります。

Criteo広告の始め方

Criteo広告の特徴についてはすでに説明しましたが、ではどのように始めればよいのでしょうか。ここではCriteo広告の始め方について解説します。

Criteo広告の出稿条件を確認する

Criteo広告を導入する際には、いくつかの条件がありますので、それを確認しましょう。

まず、Criteo広告を利用するには、ウェブサイトやアプリ上で商品やサービスを提供している必要があります。少なくとも商品点数は1点以上必要です。

また、Criteoは、あなたのウェブサイトやアプリでのトラフィックが一定の基準を満たしていなければなりません。月間4万UU数が最低必要であり、CPCも20円以上必要だと言われています。

出稿予算も50万円以上だと言われています。ただし50万円は月額ではないため、数か月かけて配信しても問題がありません。

以上がCriteo広告を導入する際に確認するべき条件です。これらの条件を満たしていれば、Criteo広告を効果的に活用できます。

データフィードの準備をする

データフィードは、商品情報や在庫情報などのデータをオンライン広告プラットフォームに提供するための仕組みです。

これらの情報は広告の内容とも関係があるので、つねに最新の情報に更新されている必要があります。データフィードの形式はCSV形式が一般的なので、注意しましょう。

ロゴデータ送付とデモバナー確認

次に自社のロゴデータを送付します。提出したロゴは広告バナーの一部として使われるので、指定された形式やサイズを確認してから提出するようにしましょう。ロゴを提出した後に、デモバナーが送付されるので、確認しましょう。

Criteo独自のタグを設置する

Criteo広告を導入する際には、まずCriteo独自のタグを設置する必要があります。このタグは、ユーザーがウェブサイトを訪れた際に、Criteoがユーザーの行動や興味を追跡するために使用されます。

タグには6種類あるので、該当のページに設置しましょう。とくに商品詳細ページタグとコンバージョンタグは必須ですので、必ず設置してください。

Criteoのタグは、ユーザーの行動データを収集し、Criteoの広告プラットフォームに送信します。Criteoは、このデータを分析して、ユーザーに最適な広告を表示できます。

タグの設置は、ウェブサイトの管理者や開発者によって行われることが一般的です。導入が難しい場合は、Criteoのサポートチームに相談してみましょう。

配信を開始する

Criteo社がタグ設定について確認したら、広告配信が開始されます。AIが時間をかけて学習を行い、データ分析をすることで、広告の精度が上がっていきます。

Criteo広告を導入する際のポイント

ここまでCriteo広告導入の手順について解説しました。ここではCriteo広告を導入する際のポイントについて解説します。

データフィードをつねに最新の状態にする

Criteo広告のデータフィードをつねに最新の状態にすることは非常に重要です。なぜなら、最新の情報を反映させることで、より効果的な広告を配信できるからです。

まず、データフィードを最新の状態に保つためには、定期的に情報の更新を行う必要があります。商品の在庫状況や価格、セール情報など、つねに最新の情報を反映させることで、ユーザーにとって魅力的な広告を提供できます。

また、データフィードの品質も重要です。正確で完全な情報を提供することで、ユーザーの信頼を得られます。情報がかけたり間違っていると、ユーザーは広告に対する信頼性を失い、購買意欲も低下してしまう可能性があります。

最後に、データフィードのパフォーマンスをモニタリングすることも忘れずに行いましょう。広告の成果を評価し、必要な修正や改善を行うことで、より効果的な広告配信が可能となるでしょう。

6種類のタグを適切な場所に設置する

Criteo広告には6種類のタグがあります。前述したように、必須になっているタグは商品詳細ページタグとコンバージョンタグの2つですが、効果を得るために他の4つのタブも設定した方がよいでしょう。

学習期間中に設定変更を頻繁に行わない

学習期間中に設定変更を頻繁に行わないことが重要です。

機械学習をすることで、コンピューターがデータから自動的に学習し、予測や意思決定を行えるようになります。Criteo広告も機械学習を活用しています。しかし、機械学習には学習期間が必要であり、十分なデータを収集し、モデルを訓練する必要です。

学習期間中に設定変更を頻繁に行うと、モデルの学習が中断され、正確な予測や決定ができなくなる可能性があります。また、設定変更が頻繁に行われると、データの一貫性が失われ、結果が安定しなくなることもあります。

そのため、学習期間中は設定変更を控えることが重要です。学習が安定し、十分なデータが収集された後に、必要な設定変更を行うことが望ましいわけです。

Criteo広告を導入する際も同様の考え方が適用されます。学習期間中に設定変更を頻繁に行わず、安定した学習を行うことで、より正確な予測や意思決定が可能となります。

まとめ

ここまでCriteo広告の特徴と始め方、導入する際のポイントについて解説してきました。クリテオ広告は効果的なウェブ広告です。ウェブ広告の配信を考えている場合は、検討すべき選択肢になるでしょう。

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