Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?メリット・デメリット、設定方法を紹介
デジタルマーケティング
2022.07.07
Facebook広告のカスタムオーディエンスというサービスをご存じでしょうか。カスタムオーディエンスの設定をすることで、効果的な広告運用ができるサービスです。
そこでこの記事ではカスタムオーディエンスのメリットデメリットだけでなく、カスタマオーディエンスの設定方法についても説明します。
カスタムオーディエンスとは
カスタムオーディエンスとはどのような仕組みかというと、自社の顧客データと、Facebookで利用できるデータを活用して、広告配信のターゲットを設定できるものです。
Facebookは実名制の登録が原則です。そのためFacebookユーザーの中から既存の顧客を見つけ出し、オーディエンスとして作成できます。
カスタムオーディエンスのメリット
カスタムオーディエンスを活用することのメリットは、以下の4つです。
費用対効果が高い
カスタムオーディエンスは、自社の顧客データとFacebookのデータを結びつけます。その結果、見込み度が高いユーザーにアプローチできます。見込み度が高いユーザーにアプローチできることで、広告の費用対効果は高まるでしょう。
自社の顧客のリピートにつなげられる
自社の顧客データとFacebookのデータを連動させるため、自社の顧客にアプローチし、リピートにつなげられます。
既存の顧客に対してはメールなどで情報を配信するのが一般的ですが、メールの場合は開封されない可能性もあります。その点、広告配信であれば、自社の顧客の目に留まる可能性は高まるでしょう。
潜在顧客にアプローチできる
自社の顧客のFacebook上での動きが確認できるため、同じ特徴のあるユーザーにアプローチできます。こうしたユーザーは潜在顧客顧客になるため、今後、自社の顧客になる可能性が高いでしょう。
潜在顧客にアプローチできるのは、カスタムオーディエンスのメリットの1つになります。
カスタムオーディエンスのデメリット
カスタムオーディエンスのメリットを3つ紹介しましたが、カスタムオーディエンスにはデメリットもあります。以下のデメリットを踏まえて、カスタムオーディエンスの活用を考えましょう。
アプローチできる人数の減る可能性がある
カスタムオーディエンスはターゲットを絞ってアプローチする方法です。そのためアプローチできる数が少なくなる可能性もあります。
カスタムオーディエンスの対象となっている人以外でも、商品やサービスを購入してくれる可能性はあるわけですから、そうした潜在顧客にリーチできなくなります。
そのため類似オーディエンスを使って、対象を広くする必要があるでしょう。
顧客データをリスト化する必要がある
カスタムオーディエンスを使うためには、自社の顧客データをリスト化しなければなりません。自分たちで顧客データをリスト化するため、その作業に時間が取られるというデメリットがあります。
顧客データは自社の重要なデータになりますので、外部に委託するのは難しいものでもあります。
ただしFacebookに限らず、自社データを活用した広告配信が増えてくるはずなので、自社データのリスト化はしておくべきでしょう。
カスタムオーディエンスの種類と設定方法
カスタムオーディエンスには以下の4つの種類があります。それぞれの設定方法を簡単に説明しておきます。
カスタマーリストにもとづくカスタムオーディエンスの設定方法
カスタマーリストを自社で作成し、そのリストをもとにカスタムオーディエンスを作成、広告配信する方法です。作成した顧客データは、CSVまたはテキストファイルに変更しておきましょう。広告配信を最適化するためにも、できるだけ多くのユーザーの情報を集めることが重要です。
顧客リストが作成できたら、「Facebook広告マネージャー」の広告アカウントから「オーディエンス」に移動します。
「オーディエンス」をクリックし、「カスタムオーディエンス」を選択、「オーディエンスの作成」をしましょう。
オーディエンスのリストを追加し、「オーディエンス名」を編集、「アップロードして作成」で終了です。
ウェブサイトカスタムオーディエンスの設定方法
Facebookピクセルを利用して、Facebookを利用しているユーザーと自社のウェブサイトにアクセスしたユーザーを照合して、広告を配信する仕組みです。一定期間サイトにアクセスしていないユーザーを見分けてアプローチすることも可能です。
設定方法としては、オーディエンス作成の中で、「カスタムオーディエンス」を選択し、「ウェブサイトトラフィック」をクリックします。
ルールセクションの設定ができますので、必要に応じてルールを追加しておきましょう。ルールの設定が終わったら、「オーディエンスを作成」をクリックして終了です。
モバイルアプリカスタムオーディエンスの設定方法
モバイルアプリカスタムオーディエンスは、Facebook SDKを利用して、アプリをダウンロードしているユーザーに広告配信できる仕組みです。とくにアプリをダウンロードして、その後、可能なアクションを実行していないユーザへの訴求方法として有効です。
設定方法としては、カスタムオーディエンスから「アプリアクティビティー」を選択します。検出するアプリイベントの選択や、ターゲット層の設定を行いましょう。
日数を設定し、その日数の間アプリを利用していない人等に広告配信するといった設定ができます。
イベントを発生した人の条件もセットできるため、たとえばあるイベントをクリアしたユーザーのみ広告配信することもできるわけです。一通りの設定が終わったら「オーディエンスを作成」を選択して終了します。
エンゲージメントカスタムオーディエンスの設定方法
エンゲージメントとは、Facebook上でユーザー動画の再生や、リード獲得フォーム等の表示といったアクションを起こしたユーザー対象に、広告を配信できます。
こちらも「オーディエンス作成」の「カスタムオーディエンス」を選択し、「Facebookのソースを使用」から選択します。一通りの設定が終わったら「オーディエンスを作成」を選択して終了です。
カスタムオーディエンスの活用例
ここではそれぞれのカスタムオーディエンスの活用例について紹介します。
カスタマーリストにもとづくカスタムオーディエンス
自社で作成したカスタマーリストにもとづいて広告配信をするため、見込み客を引き上げるために活用できます。たとえば資料請求をしてサービスの申し込みをしていないユーザーに対して、広告配信することが可能となります。このように見込み客の現在の状況に合わせて広告配信をするのは、本申し込みにつなげるためにも有効な施策です。
また類似オーディエンスに対しても広告配信ができるため、まだ自社のサービスや商品を知らないユーザーで、見込み客になってくれる可能性が高いユーザーにも広告配信ができます。
ウェブサイトカスタムオーディエンス
自社のサイトを訪れた人に広告を配信するため、リターゲティングが可能となります。またサイトの滞在時間や特定のページを閲覧したユーザーという条件に絞り込んで、広告配信することも可能です。さらに類似オーディエンスに対する広告配信も可能です。
カスタマーリストを使った類似オーディエンスと違い、オーディエンスが自動で更新されるため、常に最新のデータにもとづいて広告配信されます。オーディエンスが被らないために、カスタマーリストにもとづくカスタムオーディエンスとの使い分けも必要になってきます。
モバイルアプリカスタムオーディエンス
アプリをインストールしても起動していないユーザーや、アプリを起動しても課金はしていないユーザーに対して広告配信が可能です。アプリを起動していないユーザーに対して、アプリを使ってもらえるように、広告配信をすることが可能です。
エンゲージメントカスタムオーディエンス
FacebookページやInstagramでアクションを起こしたユーザーに対してアプローチするので、コンバージョンにつながりやすい見込み客に広告配信できます。こちらもオーディエンスは自動で更新されるため、最新のデータにもとづいて広告配信が可能です。
カスタムオーディエンス設定時のエラーに注意!
カスタムオーディエンスを設定する際にエラーが表示される場合があります。エラーとしては①〇の中に「!」マークか、②△の中に「!」マークの場合があります。①の場足は一部のデータが正しく反映されていない可能性があります。そのためデータの修正が必要です。
②の場合はフォーマットが異なっている場合に表示されます。日付の表示などフォーマットの記号の違いがないかチェックしてみましょう。
データを使った広告配信の最適化は必須!
今までFacebook広告のカスタムオーディエンスについて説明してきました。cookieの制限がされるようになって、自社のデータと各種サービスで利用されているデータを結びつける必要が出てきています。
今後、自社データを利用して広告配信していく流れは、ますます加速するはずです。つまり自社の顧客データを正確に把握しておくことは重要になってくるわけです。これらの重要なデータを有効活用できるようにシステムの導入も検討しておきましょう。
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