Yahoo!広告とは?特徴や種類、課金方式について解説

デジタルマーケティング

2024.06.10

Yahoo!広告とは?特徴や種類、課金方式について解説

ウェブ広告と言えばGoogle広告を活用している企業が多いですが、Google広告とならび、Yahoo!広告もウェブ広告の選択肢のひとつです。ここではYahoo!広告の特徴や仕組み、課金方式について解説します。

Yahoo!広告とは?

Yahoo!広告は、インターネット上で広告を出稿するためのプラットフォームです。Yahoo!広告を利用することで、商品やサービスを広く宣伝できます。そのため、Google広告とならんで、多くの企業で利用されています。

Yahoo!Japanも月間アクティブユーザー数が8500万人で、ページビューも月間で830億にもなるので、日本で広告掲載するなら、選択肢として考えてよいのは間違いありません。そのため、Google広告と併用している企業も多くあります。

Yahoo!広告の種類と特徴

Yahoo!広告にはディスプレイ広告と検索広告があります。ここではそれぞれの広告の特徴について解説します。

Yahoo!ディスプレイ広告の特徴

Yahoo!ディスプレイ広告は、ユーザーがYahoo!Japanを閲覧している際に表示されるものです。他にもYahoo!が提携しているLINEや食べログ、クックパッドにも掲載されます。

Yahoo!ディスプレイ広告は、多様な広告フォーマットがあります。テキスト広告やバナー広告の他にも、動画広告やインタラクティブな広告など、さまざまな形式の広告を選ぶことが可能です。そのため、広告主は自分のメッセージを魅力的に伝えられるでしょう。

またリスティング広告と違って、潜在層へのアプローチできます。商品やサービスを知らない層にもアプローチでき、新たな顧客層を作るのにも役立つはずです。クリック課金型のため、1日の予算の上限を設定でき、予算に合わせて広告配信が可能です。

Yahoo!リスティング広告の特徴

Yahoo!リスティング広告は、Yahoo!の検索結果に広告を表示できます。この広告の特徴の一つは、ターゲットとなるユーザーに絞った広告配信が可能であることです。

そのため、商品やサービスに興味や関心があるユーザーに訴求できます。キーワードは自由に設定できますが、検索数が少ないキーワードの場合、思ったように広告が表示されない場合もあります。

Yahoo!広告とGoogle広告の違い

Yahoo!広告とGoogle広告を比較するためには、Yahoo!とGoogleのどちらを利用している人が多いかを知る必要があります。日本では約75%の人がGoogleを使っています。ただしYahoo!スマートフォンユーザーに限定すれば、約24%が利用しており無視できるものではありません。

また若年層はGoogleで高年層はYahoo!を使っているという調査もあるので、ターゲットの年齢層の違いもあります。ただしGoogle広告は提携しているサイトが200万を超えており、インターネットユーザーの90%以上にアプローチできます。

そのためYahoo!に出稿する前に、Google広告に出稿するのが一般的です。しかし、ターゲットの年齢層が高い場合や、ヤフオクなどYahoo!のサービスを利用している層にアプローチする場合は、検討してもよいでしょう。

Yahoo!広告の課金方式

Yahoo!広告の課金にはクリック課金とインプレッション課金があります。ここではそれぞれの課金方法について解説します。

クリック課金(CPC)の仕組み

クリック課金(CPC)は、Yahoo!広告の主要な料金体系の一つです。ユーザーがその広告をクリックすると、広告主はそのクリックに対して料金を支払います。Yahoo!検索広告とYahoo!ディスプレイ広告の両方ともクリック課金方式です。

CPCは、広告主が自分の予算に合わせて広告を出稿しやすい料金体系です。広告の効果を評価しながら、コストを最適化できます。また、Yahoo!広告のシステムが広告表示の最適化を行うため、効果的な広告運用が可能です。

インプレッション課金(CPM)の仕組み

インプレッション課金(CPM)は、広告主が広告を表示させた回数に応じて広告料金を支払う仕組みです。一部の方限定ですが、Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)で利用可能です。

具体的には、広告主がYahoo!広告に広告を掲載する際に、広告が表示される回数(インプレッション)に対して料金が発生します。広告主は予算を設定し、その予算内で広告が表示されます。

インプレッション課金の特徴は、クリックや成果に関係なく、広告が表示される回数で料金が決まることです。つまり、広告がクリックされなくても料金が発生する場合もあります。そのため、広告主にとっては広告の露出が重要となります。

インプレッション課金は、広告主が広告の露出を重視する場合や、ブランド認知度を高めたい場合に効果的な料金体系です。しかし、クリックや成果に直結する広告効果を追求する場合には、別の料金体系が適している場合もあります。

Yahoo!広告のターゲティング方法

Yahoo!広告ではターゲティングが非常に重要です。ここでは、Yahoo!広告のターゲティングの方法について解説します。

ユーザー層を明確にする

Yahoo!広告では、ユーザー層を指定するためにさまざまな方法があります。まずは、地域や性別、年齢などの基本的な情報を利用して、広告を表示する対象を絞り込むことが可能です。たとえば、ある商品が特定の地域で人気がある場合、その地域をターゲットに広告を表示できます。

さらに、ユーザーの興味や関心に基づいて広告を配信することも可能です。ユーザーが過去に検索したキーワードや閲覧したウェブサイトの内容を分析し、それに関連する広告を表示することが可能です。これにより、より興味を持ってもらえる可能性が高まります。

また、ユーザーの行動に基づいて広告を配信することも可能です。たとえば、特定の商品を購入したユーザーには関連商品の広告を表示できます。これにより、ユーザーのニーズに合った広告を提供できます。このように、ユーザー層の指定方法をうまく活用することで、より効果的な広告を配信できるでしょう。

ターゲットにするキーワードを決める

キーワードターゲティングは、広告主が特定のキーワードに関連するユーザーに広告を表示する方法です。

まず、広告主は自分の広告が表示されるべきキーワードを選びます。たとえば、スポーツ用品を販売するお店ならば、「スポーツ用品」や「ランニングシューズ」といったキーワードが想定されるでしょう。

次に、ユーザーが検索エンジンでキーワードを検索すると、そのキーワードに関連する広告が表示されます。広告主は、自分の広告が表示されるために入札金額を設定しなければなりません。入札金額が高いほど、広告が上位に表示される確率が高くなります。

キーワードターゲティングのメリットは、広告主が特定のユーザーに対して効果的に広告を表示できることです。たとえば、スポーツ用品を販売するお店ならば、スポーツに興味のある人に広告を表示できます。

キーワードターゲティングは、広告主が効果的な広告を配信するための重要な手法の一つです。広告主は、自分の商品やサービスに関連するキーワードを選び、効果的な広告を作成することで、より多くのユーザーにアプローチできます。

Yahoo!広告の出稿方法と手続き

Yahoo!広告を始めるには、アカウントを作成し、広告を出稿しなければなりません。ここではその方法と、広告掲載の審査基準について解説します。

アカウント作成から広告出稿までの流れ

Yahoo!広告アカウントを作成するためには、Yahoo!ビジネスIDを取得しなければなりません。Yahoo!ビジネスIDを取得するためには、お申し込み情報を入力する必要があります。入力欄に従って情報を入力しましょう。

Yahoo!ビジネスIDを取得したら、Yahoo!広告のアカウントを開設します。つぎに、広告管理ツールにログインし、アカウントを作成します。Yahoo!広告のアカウントを開設したら、広告の作成が必要です。ここではリスティング広告の出稿について解説します。

まず広告の【キャンペーン】設定が必要です。【キャンペーン】設定では、予算と入札方法の選択が必要です。予算は1日の額を入力します。入札方法は手動入札か自動入札が選択できます。

ターゲティングの設定もしなければなりません。配信地域の指定や、曜日や時間帯での配信設定も可能です。入札価格の調整もできます。

次に【広告グループ】を作成しましょう。こちらは広告をまとめる役割があり、【キャンペーン】下の管理単位になります。こちらも入札価格が設定できますが、キャンペーンに入札価格を設定した場合は、キャンペーンが優先されます。

ただし、キーワードごとの入札価格設定を忘れて、入札価格が高くなってしまうことを防ぐために、低い価格である1円と入れておきましょう。

また、Yahoo!広告では広告表示の最適化が可能です。広告グループ内に複数の広告が登録されている場合は、成果が出ている広告が自動的に高頻度で配信されます。

さらに、【キーワード】の作成をしなければなりません。登録したキーワードをもとに広告が出稿されるため、関連性の高いキーワードの設定が必要です。また、キーワードだけでなく、マッチタイプも設定しなければなりません。

マッチタイプには、完全一致、フレーズ一致、部分一致があります。フレーズ一致は登録したキーワードを含んだ検索結果に広告が表示されるので、どれにしたらよいか迷った場合にはおすすめです。

次に、広告費の支払い設定をします。支払い方法にはクレジットカードと銀行振込、請求書払いの3種類があります。

最後に広告テキストの設定が必要です。広告の見出しと説明文を入力する必要がありますが、見出しは3件以上、説明文は2件以上、登録しましょう。登録数が多ければ、それだけユーザーに伝えられる情報も増えます。

ディスプレイ広告の設定方法

先ほど、リスティング広告の設定方法ついて説明しました。ここでは、ディスプレイ広告の設定方法について解説します。

まずオーディエンスリストを作成します。オーディエンスリストを作成することで、サイトを訪問したユーザーに広告配信をするリマーケティング配信が可能です。リマーケティング配信はコンバージョン率が高くなります。

サイトに訪問したユーザーをリマーケティングのターゲットにするためには、タグをウェブサイトのソースコードに貼らなければなりません。

次にリマーケティングの場合は、キャンペーンの設定で、コンバージョンを選択します。その後に1日の予算と入札戦略を設定します。

さらに広告キャンペーンの設定をしましょう。1日の予算や配信する時間帯や地域、ターゲットの年齢や性別を登録します。また興味関心や購買意向、属性やライフイベントの設定もできます。

また、サーチキーワードと作成したキーワードリストを関連付けて、指定したキーワードで検索したユーザーに広告配信が可能です。ただし、キーワードリストは事前に作成しておく必要があります。

最後にディスプレイ広告の場合、バナー広告の作成が必要です。設定できるファイル形式とファイルサイズがありますので注意しましょう。

また、審査がありますので、登録すればすぐに配信されるわけではありません。審査が通らなかった場合には、問題個所を修正する必要があります。

広告掲載の審査基準

Yahoo!広告の掲載には、いくつかの審査基準があります。まず、広告内容が法律や規制に適合しているかどうかが審査されます。たとえば、虚偽の情報や違法な商品やサービスを宣伝する広告は掲載されません。

また、広告がユーザーに対して誤解を招く可能性がある場合も掲載されません。広告の内容が明確であり、誤解を生じさせないようにすべきです。

さらに、広告の品質や信頼性も審査の対象です。広告がユーザーに有益な情報を提供し、信頼性のある情報源からの広告であるかどうかがチェックされます。

これらの審査基準を満たしている広告は、Yahoo!広告に掲載されます。ただし、審査基準は常に変わる可能性があるため、広告主は最新のガイドラインに従わなければなりません。

Yahoo!広告の審査基準をクリアすることで、広告主は多くのユーザーにアピールする機会を得られます。

Yahoo!広告を運用する際のポイント

Yahoo!広告はいきなり運用を始めてもうまくいきません。以下の点に注意して、運用を開始しましょう。

Yahoo!広告の運用ができる体制を整える

Yahoo!広告を成功させるためには、社内の運用体制を整えることが重要です。まず、広告運用の責任者を任命することが重要です。この責任者は、広告戦略の立案や広告の制作・運用を担当します。彼らは広告の効果を評価し、改善策を提案する役割も果たします。

次に、広告運用に関する情報を共有するための仕組みを整えましょう。社内の関係部署や担当者とのコミュニケーションを円滑にするために、定期的なミーティングや報告書の作成を行いましょう。

さらに、広告運用に必要なスキルを持った人材を採用・育成することも重要です。広告の制作や分析に精通した人材を社内に確保することで、効果的な広告運用が可能となります。

最後に、広告運用の成果を定期的に評価し、改善策を実施することを忘れないでください。データの分析や顧客のフィードバックをもとに、広告戦略やクリエイティブの改善を行いましょう。

以上のポイントを実践することで、Yahoo!広告を成功させられます。社内の運用体制を整え、効果的な広告運用を行いましょう。

Yahoo!広告の自動入札を活用する

Yahoo!広告では自動入札が可能です。手動での入札もできますが、多額の広告費を使ってしまう可能性があります。自動入札であれば、経験の少ない担当者よりも成果の出る可能性が高いでしょう。また、広告運用業務を改善することで、業務効率化にもつながります。

自動入札は機械学習によって行われるため、安定した結果が出るまで時間がかかります。しかし、精度も向上しているため、広告の成果が出ない場合は、活用してみても良いでしょう。

広告の進捗状況を細かく確認する

Yahoo!広告を運用する際、広告の進捗状況を把握することは非常に重要です。なぜなら、広告の成果を最大化するためには、効果のある広告を見極めて改善する必要があるからです。

具体的には広告のクリック数や表示回数、CTR(クリック率)、コンバージョン率など、さまざまな指標を確認しなければなりません。これらの情報を分析することで、広告の効果や改善点を見つけることが可能です。

また、広告の進捗状況を細かく確認することで、広告予算の効率的な配分も可能となります。無駄な広告費を削減し、より効果的な広告に予算を集中させられるでしょう。

さらに、広告の進捗状況を定期的に確認することで、競合他社の動向や市場のトレンドも把握できます。これにより、競争力のある広告戦略を立てられるでしょう。

Yahoo!広告を運用する際は、広告の進捗状況を細かく確認し、効果的な広告を作り上げることが重要です。これにより、広告の成果を最大化し、ビジネスの成功につなげられるでしょう。

まとめ

ここまでYahoo!広告の特徴や種類、課金方式について解説しました。Web広告としてはGoogle広告を使っている人が多いですが、Yahoo!広告も利用者層によっては検討すべきです。また、Google広告との併用も考えられます。検討してみましょう。

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