Twitter広告で地域ターゲティングは使える?ターゲティングの種類と設定時の注意点

デジタルマーケティング

2022.07.07

Twitter広告で地域ターゲティングは使える?ターゲティングの種類と設定時の注意点

Twitter広告では、ターゲティングを活用し、より効果的な広告配信が実現できます。そのためターゲティングを有効に活用できるかどうかが、Twitter広告の成否を分けるといっても言い過ぎではありません。

そこでこの記事ではTwitter広告のターゲティングの種類と成功事例、さらにはターゲティング設定時のポイントについて説明します。

Twitter広告のターゲティングの種類

Twitter広告のターゲティングの種類は以下の3つになります。

1.オーディエンスの特性にもとづいたターゲティング

オーディエンスの特性に基づいたターゲティングでは、地域・言語・端末・年齢・性別を絞って利用者にリーチできます。

・地域ターゲティング

地域ターゲティングでは、国や地域、郵便番号等の情報を使ってターゲットを絞り込む仕組みです。日本国内であれば都道府県単位での設定が可能です。

郵便番号を使って地域を限定しすぎると、アプローチしたいユーザーにリーチできなくなるので注意しましょう。

・言語ターゲティング

言語ターゲティングは特定の言語を使用しているユーザにリーチできます。言語ターゲティングを使うことで、海外にいる日本語を理解できるユーザーに対してアプローチ可能です。

・端末、プラットフォーム、Wi-Fiターゲティング

端末の種類やOSのバージョン、携帯電話会社を限定してリーチできます。たとえばiOS専用のアプリの場合、アンドロイドで広告が配信されても意味がありません。

このターゲティングを使えば、iOSを使っている人のみに広告配信できるため、広告費の無駄になりません。パソコンではなくスマホ向けのサービスの場合も、スマホ限定での広告配信ができます。

・年齢ターゲティング

Twitterではプロフィールに入力された誕生日にもとづいて年齢データを収集しています。誕生日の入力がされていないユーザについては、ユーザのさまざまな属性から年齢を推測してデータ化されています。

自社のサービスが特定の年齢層に利用されているものであれば、年齢を絞ってターゲティングすることは有効でしょう。

・性別ターゲティング

Twitterでは性別によるターゲティングも可能です。たとえば女性向けの化粧品であれば、女性限定の広告キャンペーンを作成できます。

2.オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングを使うことで、会話やイベント、興味関心などでターゲティングできます。またフォロワーが似ているアカウントもターゲティングできるため、広告配信が最適化しやすいといえます。

・会話ターゲティング

会話ターゲティングは、トピックにもとづいて特定のユーザーにリーチする仕組みです。スポーツや本など10,000種類以上の会話トピックの中からターゲットとなる対象を選べます。

自社のサービスに適したトピックがある場合は設定してもよいでしょう。

・イベントターゲティング

特定のイベントに興味があり、参加しているユーザーに対してリーチできる仕組みです。自社のサービスに合うイベント参加者に訴求できるメリットがあります。

・ツイートエンゲージャーターゲティング

自社の広告キャンペーンにいいねやリツイートなどで反応したり、広告を閲覧したりしたユーザーに対してリマーケティングする仕組みです。

・キーワードターゲティング

特定のキーワードを検索したユーザーや、特定のキーワードを含むツイートしたり、反応したりしたユーザーに対してリーチできます。

自社のサービスに関係するユーザにリーチできるため、コンバージョン率の上がる可能性が高いです。

・映画とテレビ番組のターゲティング

映画とテレビ番組のターゲティングでは、特定の映画やテレビ番組を見ている利用者層に向けて、リーチできます。

テレビ放送をする前後だけでなく、テレビ放送している最中にも広告を流せるため、テレビ放送の内容にマッチした内容のブランドであればコンバージョンする可能性は高まります。

・興味関心ターゲティング

ユーザーの興味関心からターゲティングする仕組みです。興味関心のカテゴリーは25種類で、350種類のサブトピックがあります。

各ユーザーの興味関心は、フォローしている人やTwitterでの反応にもとづいて判断される仕組みです。

・フォロワーが似ているアカウントのターゲティング

特定のフォロワーに似ているアカウントをターゲティングする方法です。特定のユーザを指定すれば、そのユーザーのフォロワー層に似ているユーザーに対してリーチできます。

3.既存のオーディエンスを使ったターゲティング

既存のオーディエンスを使ったターゲティングとしては以下の2つあります。

・フォロワーターゲティング

フォロワーに向けてのターゲティングです。すでにTwitterアカウントをフォローしているということは、貴社のビジネスにも関心があると考えられるため、フォロワーに向けて広告配信することでサービスを利用してもらえる可能性が高まります。

・カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは既存のフォロワーや、自社の顧客に向けて広告配信する仕組みです。顧客のメールアドレスやTwitterアカウントをリストとしてアップロードします。

またウェブサイトにアクセスしたユーザーや、アプリをインストールしたり、アプリに登録したりしたユーザーに対しても広告配信可能です。

Twitter広告の成功事例

Twitter広告の成功事例として、Twitterの公式サイトでは以下の3つが紹介されています。その中でもとくにターゲティングに関する部分だけ、簡単に説明します。

・nosh – ナッシュ

ナッシュではフォロワーターゲティングを利用しています。ターゲティングが柔軟にでき、ターゲティングに関するアドバイスもTwitter社から受けながら、広告運用をしています。

Twitter独自のターゲティングを活かして新規顧客を獲得。宅配食サービス「nosh」を展開するナッシュ株式会社のTwitter活用術

・大阪ガスマーケティング

大阪ガスではターゲティングとして、アマゾン関連のキーワードや興味関心項目を設定しました。また1回キーワードの設定をして終わりではなく、映画やドラマのタイトルでのターゲティングワードも追加しています。

このようにキーワード設定を行うことで、多くのユーザーにリーチできています。

「15秒再生最適化」配信の活用で動画視聴完了数とリーチ拡大を両立。大阪ガスマーケティング株式会社のTwitter活用術

・BRAIN MAGIC

ターゲティングはクリエイターをフォローしているフォロワーや、関連のキーワードに対して設定します。広告配信の効果としては、Twitterが1番だったようです。

あくまでゴールはクリエーターの課題解決。左手デバイス「Orbital2」を開発・販売する株式会社BRAIN MAGICのTwitter活用術

Twitter広告でターゲティング設定時のポイント

Twitter広告はターゲティングをしっかりと設定することで、効果が出ます。そのためTwitter広告でターゲティングする際には、以下の3つのポイントに注意する必要があります。

・Twitterを普段から利用して調査する

まずTwitterについて知る必要があります。Twitterについて知るためには、普段からTwitterを利用していなければなりません。

Twitter広告は効果があると言われても、どのようなユーザーがいて、どのように利用されているのか理解していなければ広告の効果を上げるのは難しいと言えるでしょう。

会社のアカウントで運用するのはもちろんのこと、個人のアカウントで運用しながら、Twitterのユーザーとやりとりしていくと、どのようなSNSなのか理解できるでしょう。

・自社サービスの利用者層とターゲットが合っているか確認する

Twitterは幅広い年齢層が利用していますが、なぜその利用者層とターゲットが合っているかは確認しておいた方がよいです。たとえば20代の女性に限定するのであれば、インスタやTikTokの方が、効果があると考えられます。

年齢層が高めのサービスであれば、Facebookがよいでしょう。Twitterは拡散力が他のSNSに比べてかなり高いので、多くの人にリーチしたい人に向いているSNSです。

そのTwitterの特徴と自社のサービスのターゲットが合っているのかどうかは、もう一度確認してみましょう。

・ターゲティングが細くなりすぎないようにする

Twitter広告はターゲティングを細かく設定できます。ただし細かく設定すると、ターゲットそのものが少なくなるわけです。そのためターゲットを細くしすぎないことも必要です。

ターゲットは、1回設定して終わりではありませんので、随時データを見ながら改善していきましょう。

PDCAを回して広告を最適化しよう!

Twitter広告のターゲティングは成功事例を見ても、1回設定して終わりではありません。データを見ながら繰り返し改善していくものです。Twitter広告のターゲティングの中には、自社のデータを活用するものもあります。

そのため自社のデータもしっかりと取らなければなりません。自社のデータはTwitter広告以外でも活用できます。

オンラインのデータは比較的集めやすいですが、オフラインのデータ、たとえばどのようなキーワードでホームページを検索して、電話をしてきているのかというのは取得するのが難しいデータです。

しかしGoogle広告などの検索ワードで広告表示する場合には、非常に重要なデータとなります。そのため電話での問い合わせが多いサービスにおいては、電話計測ができるシステムの導入も検討すべきでしょう。