Google広告の拡張コンバージョンのメリット・デメリットとは
デジタルマーケティング
2023.03.08
Google広告の拡張コンバージョンについて聞いたことがある方も多いはずです。cookie規制が行われる中で、正確にコンバージョンを測定できる手段として発表されました。こうした新しい測定方法にはメリットもデメリットもあるのが一般的です。この記事ではGoogle広告の拡張コンバージョンのメリットとデメリットについて解説します。
拡張コンバージョンとは
拡張コンバージョンは自社で取得したメールアドレスや住所、名前などの個人情報をハッシュ化した安全な状態でGoogleに送信し、広告をクリックしたGoogleアカウントと照合することでコンバージョン計測をする仕組みです。そのため個人情報が、あらかじめ登録されている必要があります。
拡張コンバージョンが必要とされる背景
拡張コンバージョンが必要とされる背景としては、cookie規制が進んでいることがあげられます。なぜcookieが規制されるようになったかというと、cookieが個人情報として制限されるようになったからです。
cookieにはユーザーの購入履歴や行動履歴を第三者がわかるため、そうしたデータを利用した広告表示が可能です。しかし個人情報と結びつけられるようになり、cookieを使った計測はほとんどできなくなっています。そこでGoogle広告の正確なコンバージョンを計測するために拡張コンバージョンが必要になったのです。
拡張コンバージョンのメリット・デメリット
拡張コンバージョンにはメリットもデメリットもあります。ここでは拡張コンバージョンのメリットとデメリットについて解説します。
拡張コンバージョンのメリット
拡張コンバージョンを導入することで、コンバージョンが正確に測定できます。コンバージョンが正確に測定できることで、リマーケティングにも役立ちます。またコンバージョンが正確に測定できるようになると、Google広告の機械学習がより機能するようになるため、コンバージョン率の向上も見込めるわけです。
拡張コンバージョンのデメリット
拡張コンバージョンのデメリットは、設定方法がわかりづらく導入までに時間がかかることです。場合によっては開発チームに相談する必要も出てきます。自社にエンジニアがいて導入できるところは良いですが、外注するとなるとコストもかかってしまうでしょう。
拡張コンバージョンを導入する方法
Google広告の拡張コンバージョンの導入には、Googleタグマネージャーを使う方法とグローバルサイトタグを使う方法があります。ここではGoogleタグマネージャーを使った、コンバージョントラッキングを想定しています。そのためGoogleタグマネージャーを事前に導入しておかなければなりません。
- Google広告アカウントにログインし、右上のツールアイコンをクリックします。「測定」の中の「コンバージョン」を選択しましょう。
- 「拡張コンバージョン」を「オン」にし、「Google タグまたは Google タグ マネージャー」を選択します。
- Google広告に関する規約に「同意する」をクリックします。
- 「URLを確認する」をクリックして、Googleタグをウェブサイトで確認しましょう。
- 実装方法は、「グローバルサイトタグまたはGoogleタグマネージャー」を選択します。
- 拡張コンバージョンを有効にするためには、「グローバルサイトタグ」か「Googleタグマネージャー」を選択して保存しなければなりません。デフォルトではGoogleタグマネージャーに設定されているので、そのまま保存します。
次にGoogleタグマネージャーで拡張コンバージョンの設定を行います。もっとも簡単なのが「自動収集」です。「自動収集」には「標準の自動拡張コンバージョン」と「ユーザー提供データ イベントタグを使った自動拡張コンバージョン」があります。
「標準の自動拡張コンバージョン」は、コンバージョンイベントページで「メールアドレス」「電話番号」「住所」が取得できる場合に用いる方法です。一方、「ユーザー提供データ イベントタグを使った自動拡張コンバージョン」は、コンバージョンイベントページで取得できなかったり、その前のページで取得できたりする際に用います。
たとえばコンバージョンイベントページが購入確認ページで、メールアドレスが入力されているのであれば「標準の自動拡張コンバージョン」を使用します。一方、その前のページでメールアドレスを入力しているのであれば「ユーザー提供データ イベントタグを使った自動拡張コンバージョン」を用いるという形です。
それぞれの詳しい設定については以下のGoogle公式サイトを参照してください。
Google タグ マネージャーを使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)をセットアップする
またグローバルサイトタグを使って拡張コンバージョンを導入したい方はこちら。
Google タグを使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)を手動で設定する
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