DMPとは?DMPのメリットとマーケティングに活用する方法
デジタルマーケティング
2022.07.07
DMPマーケティングという仕組みがあるのをご存知でしょうか。DMPはデータマネジメントプラットフォームのことです。日本語で表すと、データを活用するという意味だとわかります。
しかし実際にどのような機能があってどのようなメリットがあるのか、またどう活用すればいいのかわからない人も多いでしょう。そこでこの記事ではDMPの種類やメリット、さらには活用方法について説明します。
DMPとは
BMPとは先ほど述べた通り、データマネジメントプラットフォームのことです。データをマネージメントするということは、データを集め管理するという意味になります。DMPは自社データだけでなく、外部のさまざまなデータを一元管理して分析するプラットフォームです。
DMPを使うことで、顧客一人ひとりに合った集客も可能になります。つまりDMPの活用でOne to Oneマーケティングが可能になるというわけです。
DMPの機能
DMPの機能としては主に以下の3つがあります。
データの収集と管理
DMPではデータの収集と管理を行います。データは自社データだけに限らず、ウェブなどから得たパブリックデータも含まれます。これらのデータを集めて一元管理するわけです。
データの分析
データは集めるだけでは意味がありません。集めたデータを分析しなければ活用できないでしょう。自社データだけでなく、パブリックデータも分析することで、それぞれの顧客の傾向がわかるようになります。
マーケティングの支援
データを収集して分析した後は、そのデータを活用します。個々の顧客の特性がわかることで、それぞれの顧客にあったマーケティングが実現できます。具体的には、顧客のそれぞれにあったECサイトでのレコメンドや広告配信が考えられるでしょう。
DMPの種類
DMPには「オープンDMP」と「プライベートDMP」があります。
オープンDMP
オープンDMPは第3者が提供するユーザー情報です。ユーザーの行動履歴やデータを収集して提供しています。自社では収集できないデータを含んでいるプラットフォームです。
プライベートDMP
プライベートDMPは自社で保有しているデータと外部のデータを一元管理するプラットフォームです。プライベートDMPにはオープンDMPも含まれた企業独自のプラットフォームになるわけです。
DWH、CDP、MAとの違いは?
DMPには似ているシステムとして、DWH、CDP、MAがあります。ここではそれぞれとの違いについて解説します。
DWH
DWHとはデータウェアハウスの略で、データの倉庫という意味です。データを保管して分析するためのシステムです。自社のデータを扱って、データを整理するシステムで、一般的に分析は外部のシステムで行います。また自社の顧客ではないデータは収集しません。
CDP
CDPは顧客のデータを管理するプラットフォームのことです。オフラインで収集した顧客一人ひとりのデータを収集し、統合、分析できます。自社が収集したデータを管理、分析するため、プライベートDMPとほぼ同じ意味になります。
MA
MAはマーケティングを自動化するシステムで、メール配信などを自動で行えます。自社のデータを使ってマーケティングを行うため、自社の顧客ではないユーザーのデータは扱いません。
DMPのメリット
DMPには以下の3つのメリットがあります。
データにもとづいて顧客像が見える
DMPはデータを収集・分析するものなので、そのデータの分析の結果、顧客像が見えてきます。データがないと「なんとなくこのような顧客が多い」と思いがちですが、実際のデータで考えると想定外の顧客像が見えてくるものです。
今まで経営者の勘に頼っていたものが、データに基づくことで、根拠ある顧客像になるわけです。
見込み客が明確になる
リピーターである顧客であれば、購入履歴等、自社の情報は活用できますが、見込み客の場合、パブリックなデータがないと詳しい情報がわかりません。見込み客がどのような経路で自社のホームページにたどり着いたのか、そうしたデータを活用することで、見込み客の属性も理解できるようになります。
見込み客の属性が理解できれば、優先順位をつけられるため、より優先度が高い見込み客に積極的にアプローチするという方法が取れるわけです。
それぞれの顧客にあったアプローチができる
自社のデータとパブリックのデータをうまく組み合わせることで、それぞれのターゲットに合ったアプローチが可能になります。たとえば購入履歴に基づいて、オススメ商品を表示するといったこともできるようになるわけです。
DMPのデメリット
DMPのデメリットとしては以下の3つがあげられます。
データの精度がわからない
オープンDMPを活用する場合、データの中身を確認できないため、精度がわかりません。自社で必要としているデータが含まれていなければ、マーケティングに活用できないでしょう。事前にどのようなデータを扱っているのかの確認が必要になります。
導入コストと運用コストがかかる
DMPは導入コストと運用コストがかかります。とくにオンプレミス型のDMPを導入する場合は費用が高くなります。そのため導入する際には費用対効果を含めて、自社にあったDMPを導入する必要があるでしょう。DMPを導入する目的を明確にしてから、DMPの比較検討をしましょう。
社内体制の整備が必要
DMPは社内で運用するわけですから、運用するための社内体制を整備しなければなりません。今までのシステムの変更も必要となるので、社員教育も必要となるでしょう。そのためDMPを導入して、実際に運用するまでのスケジュールをしっかり立ててから導入しなければなりません。
DMPの活用方法
DMPは3つのメリットがありますが、では実際にどのように活用できるのでしょうか。
潜在顧客のニーズにあった広告配信
DMPは潜在顧客のニーズに合った広告配信ができます。見込み客をセグメント分けして、それぞれのニーズに合った広告配信が可能です。全員同じ広告配信だと、自分に関係がないものは無視するとなりますし、関係ない広告が多く目に留まると、広告は邪魔に感じてブランドイメージの低下にもつながります。
それぞれの潜在顧客のニーズに合った配信をすることで、認知度もアップし、よりコンバージョンする可能性が高まるというわけです。
顧客のニーズに合った商品を勧める
DMPを活用することで、顧客のニーズに合った商品を勧められます。自分にまったく関係のない商品ばかり勧められると邪魔だと感じますが、自分に興味のある商品が勧められれば、思わずクリックしてみたくなるのが一般的です。
購入履歴や検索履歴を活用することでこうした仕組みが利用できます。その結果として、売上がアップするのは間違いないでしょう。
インサイドセールスで顧客の優先度をつける
データを分析することで、顧客の優先度が付けられます。顧客の優先度がつけられることで、インサイドセールスでどの顧客に先にアプローチすればよいか、どの分類の人にはどのようなアプローチをすればよいかなど明確になるはずです。そうした顧客の優先度に基づいたアプローチをすることで、業務効率化にもつながります。
DMPを導入する際の注意点
メリットが多いDMPですが、導入する際には注意点もあります。
DMPの導入目的を明確にする
どのようなシステム導入にも共通していますが、目的をはっきりさせる必要があります。データ活用はどの企業でも行っているため、とりあえずDMPを導入しようというやり方ではうまくいきません。
データを活用してどのような施策をしたいのか、どのような課題を解決したいのか、誰がそれを行うのかなど、しっかりと準備をしてから導入するようにしましょう。
導入するDMPの種類を考える
目的がはっきりするとオープンDMPなのかプライベートDMPなのかどちらを導入するか決まってきます。パブリックのデータだけで足りるのか、自社のデータを組み合わせて活用しなければならないのか、目的をはっきりさせてから導入するDMPの種類を考えましょう。
DMPのサービスを比較・検討する
DMPのサービスは多く提供されています。そのため、そうしたサービスの中で自社の目的に合ったサービスを選択する必要があります。必ず比較・検討した上で選択するようにしましょう。
他のシステムとの連携が大事!
データは収集して分析したら終わりではありません。そのデータを自社で活用しなければなりません。データを活用するためには他のシステムとの連携が大事です。データをうまく活用できるシステムと連携して、売上アップを目指しましょう。
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